2009年11月26日
FxCopに学ぶ番外編(5) : 破棄できるフィールドは破棄します
メールマガジン「C#プログラミングレッスン」では、今、[FxCopに学ぶ編] を連載中です。
そこで取上げようとしたルールで、下書きまでしたのですが、結局メルマガには書かないことにしたルールがいくつかあります。
そのまま捨ててしまうのはもったいないので、ブログに掲載します。
■IDisposableの実装(1)■
このコードの問題点はなんでしょうか?
それは、Sampleクラスが IDisposableインターフェースを実装していないこと が問題です。
とIDisposableを指定する必要があります。なぜIDisposableを実装しないと いけないのでしょうか。
それは、reader フィールドのTextReaderクラスがIDisposableを実装している クラスだからです。
TextReaderが使い終わったら、Dispose()メソッドを呼び出しリソースを解放する必要がありますが、それをど こでもやっていません。
どこでTextReaderクラスのDispose()を呼び出せばよいのでしょうか。Execや、Exec2メソッドの中でしょうか。 そうではありませんよね。
利用者側が、Execを呼び出さなかったら、Disposeはされないままですからね。
こんな時には、Sampleクラスにも、Disposeメソッドを定義し、Sampleクラス を利用する側から、Disposeを呼び出してもらえばいいのです。
それが以下のコードです。
使う側が、
とすれば、usingブロックを抜ける時に、Sample.Dispose()が呼ばれ、その中 で、TextReader.Disposeが呼ばれます。
これで、めでたしめでたし...
ではありません。実は、このコードはFxCopでは警告が出てしまいます。
この警告を手っ取り早く回避するには、
と sealed クラスにします。
しかし、sealedにするということは、このクラスから継承させることができな いということです。では継承を許し、かつ、IDisposableを実装するにはどう したら良いのでしょうか?
それは次回に解説します。
■FxCopのルール
CA2213: 破棄できるフィールドは破棄します
Posted by gushwell at 23:37│Comments(0)│TrackBack(0)
この記事へのトラックバックURL
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/gushwell/51931175